仕事の泣ける話・感動する話 19選

「仕事」をテーマにした、3分で読める短い物語。泣ける話から、くすっと笑える話まで。

175
創作仕事約3分

合鍵、一本

スーパーの一角にある小さな合鍵屋。山がすり減って丸くなった古い鍵を一本持って、七十代の女性がやってきた。

165
創作仕事約3分

百八十六段

長崎の実家の米屋を手伝うことになった。最初の配達先は、車の入らない坂の上。五キロの米を担いで階段を上る。

157
創作仕事約3分

十九時四十分の値引き

閉店まであと一時間二十分。スーパーの鮮魚売り場で値引きシールを貼るパートと、毎晩同じ時刻に来る作業着の客。

147
創作仕事約4分

調律は四十分

「売る前に一度だけ、調律してほしい」。二十年ふたを開けていないピアノのある団地へ、五十六歳の調律師は出かけた。

140
創作仕事約3分

片側交互通行

夜の県道の工事現場。赤い誘導灯を振る六十七歳と、二十歳の新人。夜明けまで、あと六時間。

130
創作仕事約3分

フロント引き継ぎノート

駅前の古いビジネスホテル。夜勤のフロント係が書きつなぐ引き継ぎノートに、長期滞在の客のことが増えていく。

129
創作仕事約3分

面談室B

会社の方針で、二十年一緒に働いた部下に、辞めてくれと言う役が回ってきた。

114
創作仕事約2分

チャンさんのメモ

コンビニの留学生バイトが、国に帰る前に残したもの。

104
創作仕事約3分

段ボール三箱

引っ越しのバイトで運んだ、おじいさんの全財産。

50
創作仕事約2分

タクトを置いた指揮者

市民オーケストラの指揮者が、最後の演奏会の途中で腕を下ろした。

49
創作仕事約2分

最後に覚えた漢字

夜間中学の七十二歳の生徒と、三年目の新米教師。

48
創作仕事約2分

ベリーショート

抗がん剤で髪が抜ける前に、常連のお客さんが頼んだ髪型。

47
創作仕事約2分

ポストの前の人

毎日ポストの前で郵便を待つ一人暮らしのおばあさんと、配達員。

46
創作仕事約2分

丸のついた献立表

給食室で三十年。毎日きれいに空になって戻ってくる食器があった。

45
創作仕事約2分

メーターを倒し忘れた夜

深夜、赤ん坊を抱えた女性を救急病院へ運んだタクシー運転手。

44
創作仕事約2分

三十年前のネジ

倒産寸前の町工場に、宇宙開発メーカーから電話がかかってきた。

43
創作仕事約2分

名札の名前

誰にも名前を呼ばれない清掃員に、ある新入社員が言った一言。

42
創作仕事約2分

閉店の日の棚

五十年続いた町の本屋が、最後の日に作った特別な棚。

41
創作仕事約2分

運転席の窓のメモ

廃線になるローカル線の運転士と、毎朝一番前に座った少年。